ご予約は、📞046-275-2141 または
「インプラントって、標準治療なんですか?」と聞かれることがあります。結論から言うと、インプラントは"医学的には標準的な治療法"ですが、"保険診療の対象外"で自由診療となります。
歯を失ったときの治療には、ブリッジ・入れ歯・インプラントの3つの選択肢があります。その中でもインプラントは、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯をつくる方法で、見た目も噛み心地も自然に近いのが特徴です。世界的にも長い研究と実績があり、信頼性が高いことから、医学的には「標準的な治療法」として確立されています。
ただし、日本の保険制度では、インプラントは原則として保険の対象外です。つまり、自由診療になります。保険でカバーされるのは、科学的根拠があり、国が「誰でも等しく受けられる」と定めた治療だけ。インプラントは材料や技術が高度な分、保険診療の枠には含まれていません。費用は全額自己負担となりますが、使用する素材や保証内容などを医院ごとに選べる自由度もあります。
ごくまれに、特殊な条件を満たすケースでは保険が適用されることもあります。ただし、こうした治療は施設基準を満たした大学病院など限られた医療機関でのみ行われるものです。
インプラントは「しっかり噛める」「周囲の歯を傷めにくい」「見た目が自然」といった多くのメリットがあり、長期的な満足度も高い治療です。現在行われている歯科治療の中で、最も理想的な治療法の一つですが、的確な処置と管理が行われなければ、その可能性と効果を十分に発揮することは出来ません。
私自身、インプラント専門医として長年この分野に携わってきたからこそ、インプラントの良い面も、そして適さない面も深く理解しています。インプラントを処置をする歯科医師は勿論ですが、治療を受ける患者さんも十分な知識を持つことが、インプラント治療を成功に導き、長い間快適にインプラントを使用してもらえるポイントとなります。すべての患者さんにインプラントが最適解とは限りません。だからこそ、専門医として、時には「インプラントは適していない」と正直にお伝えすることも責任だと考えています。
また、難症例や全身疾患をお持ちの方など、より専門的な対応が必要な場合には、東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)と連携して対応することが可能です。保険適用となる特殊なケースについても、適切にご紹介することができます。
インプラント治療は安易に受ける治療ではなく、また、行う治療ではありません。当院では、インプラントに限らず、自由診療(自費治療)を無理におすすめすることはありません。また、インプラントを希望される場合でも、骨の状態や全身疾患などによりインプラントによるリスクが高いと判断した際には、あえておすすめしないこともあります。
是非、インプラント治療に対して、正しい知識をお持ちいただき、確かなインプラント治療を受けていただけたらと思います。患者さんの体の安全と将来の健康を第一に考え、他の治療法も含めて最良の方法を一緒に考えていきます。どうぞお気軽にご相談ください。