ご予約は、📞046-275-2141 または
皆さんは、皮膚と歯の"違い"について考えたことがありますか? 実はこの違いが、「なぜ歯の予防が大切なのか」を理解する大きな鍵になります。
たとえば、皮膚に異常が起これば、比較的早く気づくことができます。かゆい・痛い・赤い、感覚としても、見た目としても異変がわかります。そのため、多くの方が皮膚のトラブルがあれば早めに皮膚科を受診します。
一方、歯はどうでしょう。歯の表面(エナメル質)には神経が通っていないため、初期の虫歯では痛みを感じにくい構造をしています。さらに、口の中は自分では見えにくく、見た目での変化も気づきにくい場所です。つまり、「気づいたときにはすでに進行している」これが歯の怖いところです。
そしてもう一つ、決定的な違いがあります。それは「皮膚は再生するが、歯は基本的に再生しない」ということです。
皮膚は傷ついても時間が経てば自然に修復されることが多いですが、歯の場合はいったん削ったり、虫歯で失われたりすると、もとに戻ることはありません。
ごく初期の虫歯であれば「再石灰化」といって、唾液の力で歯の表面が修復されることもあります。しかし、これはあくまで「ごく浅い範囲」の話。穴が開いてしまったり、内部まで進行してしまった虫歯は、もう自然には治りません。
だからこそ、「治す」よりも「守る」ことが何よりも大切なのです。再石灰化が期待できる段階で発見し、それ以上進行させない。そのためには、定期的なチェックが欠かせません。
虫歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。痛みが出る頃には、すでに歯の神経にまで達していたり、歯周病で骨が溶け始めていたりすることも珍しくありません。そのため、「痛くなったら歯医者へ」ではなく、「痛くなる前に通う」ことが大切なのです。
当院では、「できてしまった虫歯は最良の治療で治し、良い状態を予防ケアで守り、生涯を通じて最小の治療で済むことを目指す」という理念のもと、診療にあたっています。もちろん、すでに痛みや違和感がある場合は、適切な治療で健康な状態へと回復させます。しかし、それで終わりではありません。治療後の良い状態を維持し、新たな問題を未然に防ぐこと。それこそが、患者さんの大切な歯を生涯守るための本当の道筋だと考えています。
皮膚は、日々のスキンケアに加えて、少しでも異変があればすぐに皮膚科を受診することで、悪化する前に健康な状態を保つことができます。同じように、歯も定期的な検診とクリーニングで健康を維持することができます。数か月に一度のチェックで、小さな異常を早期に見つけ、治療を最小限に抑えることができるのです。
かかりつけ歯科医を持ち、痛みが出る前に、トラブルが起きる前に定期的にお口の状態を確認する。それが、歯を一生使い続けるための基本です。