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患者さんからこんなご相談をいただくことがあります。
「毎日忙しくて、ゆっくり歯磨きする時間がありません」
「歯ブラシや歯磨き粉がたくさんあって、何を選べばいいのかわからない」
「頑張って磨いているのに、毎回磨き残しがあると言われます」
実は、お口の健康を守るうえで最も大切なのは、歯科医院でのクリーニングではなく、毎日ご自宅で行うセルフケアです。
定期検診はもちろん重要ですが、年に数回のクリーニングよりも、365日続く毎日の歯磨きの積み重ねのほうが、お口の健康に与える影響ははるかに大きいのです。
今回は、忙しい方でも無理なく続けられる「効率のよいセルフケア」をご紹介します。
「時間がないから丁寧に磨けない」という方は、まず歯ブラシを見直してみましょう。
ヘッドが大きめの歯ブラシ
忙しい方には、一度に広い範囲を磨けるヘッドが大きめの歯ブラシがおすすめです。
例えばGCの「ルシェロ グラッポ」のようなタイプは、短時間でも効率よく歯の表面を磨くことができます。
朝の忙しい時間や、仕事や家事で疲れた夜でも、負担を減らしながらしっかり磨けます。
電動歯ブラシもおすすめ
電動歯ブラシは、「手磨きが苦手」という方だけのものではありません。
手磨きとは異なる動きで汚れを落としてくれるため、磨き残しを減らす効果が期待できます。
代表的なタイプには次の2種類があります。
回転式(ブラウン オーラルBなど)
一本ずつ包み込むように磨くタイプです。
音波式(フィリップス ソニッケアーなど)
細かな振動と水流によって、ブラシが届きにくい部分まで汚れを落としやすくします。
どちらにも良さがありますので、ご自身の使いやすさで選んでいただいて構いません。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは十分に落とせません。
そのため、私たちが最もおすすめしている補助清掃用具はデンタルフロスです。
歯間ブラシは隙間が広い部分にはとても有効ですが、狭い部分には入りません。
一方、フロスはほぼすべての歯と歯の間に使えるため、お口全体を効率よくケアできます。
「何か一つだけ始めるなら?」
と聞かれたら、迷わずフロスをおすすめしています。
フロアフロスのような柔らかいタイプは、初めての方にも使いやすく人気があります。
フロスが苦手な方には
歯ぐきが下がってきた方や、フロスがどうしても苦手という方には、ゴム製のやわらかい歯間ブラシもおすすめです。
ワイヤータイプより痛みが少なく、毎日続けやすいというメリットがあります。
歯磨き粉は、どれも同じではありません。
目的に合わせて選ぶことで、より効果を発揮します。
歯ぐきが腫れやすい方
歯周病による歯ぐきの腫れが気になる方には、「生葉」のような薬草成分を配合した歯磨き粉がおすすめです。
苦味があったり泡立ちが少なかったりしますが、その分、有効成分が歯ぐきにしっかり作用するよう作られています。
冷たいものがしみる方
知覚過敏がある方には、「シュミテクト」のような知覚過敏用歯磨き粉がおすすめです。
薬用成分が歯の表面に作用し、刺激が神経へ伝わるのを抑えてくれます。
毎日使い続けることで、「以前よりしみにくくなった」と実感される患者さんも多くいらっしゃいます。
セルフケアは、一度頑張ることよりも、毎日続けることが何より重要です。
「今日は忙しいから短時間で」
「今日はフロスだけでもしっかりやろう」
そんな日があっても大丈夫です。
また、歯ブラシやフロスを変えてみたり、新しいアイテムを試したりすると、セルフケアが少し楽しくなり、長続きしやすくなります。
お口の状態は、一人ひとり違います。
歯並び、歯ぐきの状態、虫歯のなりやすさによって、最適な歯ブラシや歯磨き粉も変わります。
田尻下歯科医院では、定期検診の際に患者さんのお口の状態を確認しながら、その方に合ったセルフケア用品や磨き方をご提案しています。
「自分にはどんな歯ブラシが合うんだろう?」
「電動歯ブラシにしたほうがいい?」
「歯磨き粉は何を選べばいい?」
そんな疑問がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
毎日のセルフケアを少し工夫するだけで、10年後、20年後の歯は大きく変わります。
私たちと一緒に、ご自身の歯を長く健康に守っていきましょう。