ご予約は、📞046-275-2141 または
フロスというと、「歯と歯の間に残った汚れを取るもの」というイメージが一般的だと思います。
もちろん、それが一番の目的です。
フロスにはもう一つ、意外な役割があります。
歯や詰め物の「いつもと違う」に気づくきっかけになることです。
たとえば、
いつも同じ場所でフロスが引っかかる
フロスがほつれる
ある場所だけ急に通りにくくなった
フロスを通すと出血する
今までなかった違和感がある
こうした小さな変化に気づくことがあります。
出血については、フロスを始めたばかりの頃は、歯ぐきに炎症があると出血しやすいものです。毎日続けて汚れが取れてくると、出血が落ち着いていくことも多いので、怖がってやめてしまわないでください。ただし、しばらく続けても出血が止まらない場合や、同じ場所ばかり出血する場合は、歯周病などが隠れていることもあるため、一度歯科医院で診てもらいましょう。
先日、フロスをしていて詰め物が外れた、というケースがありました。
「フロスをしたから詰め物が取れたのかな」と思ってしまうかもしれません。
ところが、外れた詰め物の下を確認すると、虫歯が進行していました。
もともと詰め物の下で虫歯が進んでいて、歯や詰め物の状態が変化していたところに、フロスをすることで外れるきっかけになった可能性があります。
もしフロスをしていなかったら、詰め物はそのまま残っていて、虫歯に気づくのがもっと遅くなっていたかもしれません。
もちろん、フロスをすれば詰め物が外れるという意味ではありません。
むしろ大切なのは、毎日のフロスによって、自分の歯の小さな変化に気づけることがあるということです。
もし詰め物が外れてしまったら、外れた詰め物は捨てずに保管して、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。そのままにしておくと、むき出しになった部分から虫歯が進んだり、歯が欠けたりすることがあります。
また、フロスが引っかかる場所では、無理に上へ引き抜かないのがコツです。フロスを歯の横にスライドさせるようにして抜くと、詰め物や被せ物に余計な力がかかりにくくなります。引っかかる場所があること自体がサインのこともあるので、気になるときは歯科医院でチェックを受けてください。
歯ブラシでは気づきにくい場所でも、フロスを通していると、
「今日はいつもと違うな」
という感覚が分かることがあります。
歯の予防というと、「虫歯にならないようにする」「歯周病を防ぐ」ということを思い浮かべます。
でも、予防にはもう一つ、
問題が起きたときに、できるだけ早く気づくこと
も含まれます。
フロスは、歯と歯の間の汚れを取るためのもの。
そして、ときには自分の歯の変化を教えてくれる小さなセンサーのような役割もしてくれます。
毎日のフロスで、汚れだけでなく、歯の「いつもと違う」にも少し目を向けてみてください。